「注意しろと訴えたのに…」名手ラミレスがまさかの棄権負け 右眼窩底骨折でWBO王者に“肘打ち疑惑”が浮上「全く予想外」
エスピノサは「ちゃんとパンチを当てた」と主張
もっとも、エスピノサの肘が故意に当てられたものであったかは不透明だ。当該シーンの映像を見る限りでは、近接戦の中での不可抗力に見えなくもない。実際、当人は「ちゃんとパンチを当てただけだ。自分は綺麗にパンチを打ち、彼がそのパワーをもろに受けたんだ」と振り返ってもいる。
ゆえに“疑惑”に対しては、否定的な見解をするメディアも少なくなかった。米スポーツサイト『Sporting News』は「混乱の中で、審判は試合を止めざるを得なかった」と決着シーンを回想。その上で「エスピノサには肘を相手に近づける癖はある。だが、この試合において、暴力的な反則というまでの兆候はなかった。それだけにこの結末は全く予想外だった」と反則行為に当たらないという見解を記した。
今後、ラミレスの回復状況と陣営の判断によっては、エスピノサとの3度目の対戦が組まれる可能性もゼロではない。いずれにしても「打倒・井上」と公言した元世界王者が、このまま一線級から離れていくのは寂しい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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