西武・松坂の開幕ローテ入りの可能性は?驚くべき日米の最年長開幕投手の記録とは
老いてますます盛んとなるか。西武・松坂大輔投手が6月19日のプロ野球開幕へ向けて順調な調整を重ねている。5月31日にはブルペンで90球以上の投球練習を行った。複数の報道によると、西口文也投手コーチは開幕ローテーション入りを示唆したという。
辻発彦監督は5月初旬にオンライン取材に対応した際、従来通り3月20日に開幕していたら開幕カードの日本ハム3連戦で松坂を先発起用するつもりだったと明かしている。
松坂は中日に在籍した昨季はキャンプでファンと接触し右肩を負傷。1軍でわずか2試合の登板に終わり退団し、今季から古巣・西武に14年ぶりに復帰した。2015年の日本球界復帰以降は故障が相次ぎ、2018年の11試合登板が最多。ブランクは長いが、豊富な経験を買い、西武首脳陣はかつての大エースに高い期待を寄せている。
西武の開幕投手にはザック・ニールが指名されている。昨季12勝1敗と抜群の勝率を誇った負けない男。さすがに松坂の開幕投手はなかったが、開幕ローテーション入りの可能性はゼロではない。
松坂は今年の9月には40歳を迎える。1988年生まれの松坂世代の大黒柱。最終的には東浜巨に落ち着きそうだが、一時期は松坂と同い年の和田毅もソフトバンクの開幕投手候補に名前が挙げられていた。ではプロ野球で開幕投手を最年長で務めた投手とは果たして誰か。
プロ野球記録を持つのは広島の大野豊。1998年に実に42歳7カ月で開幕投手の大役を務めた。その前年は23試合に先発し、9勝6敗。防御率2・85で自身2度目の最優秀防御率のタイトルを獲得していた。大野は中日との開幕戦では5回2死までパーフェクトという熱投を演じた。ただ持病の血行障害が悪化し、このシーズン限りで現役を引退した。高卒後、出雲市信用組合で3年間軟式野球を経験したという異色の経歴の持ち主。21年連続勝利という当時のセ・リーグ記録も保持した無事是名馬だった。