卒業後サウサンプトン入団の高岡伶颯 低年齢化する海外挑戦に大久保嘉人氏「メリットしかない」
かつて国見高(長崎)からJリーグのセレッソ大阪を経てスペイン1部マジョルカ、ドイツ1部ヴォルフスブルクなどでプレーした元日本代表の大久保嘉人氏に低年齢化する海外挑戦について聞いてみた。
「若いうちから海外経験を積むことはメリットしかない。違う文化、環境に飛び込めばいろいろ自ら考えて生活をしていくようになる。言葉ももちろん勉強しないといけないし、そういう意味でも若くしていろいろなことが経験できる。精神的にもタフになるし、プラス要素は多いと思う」
大久保氏自身も22歳で海外移籍を経験してキャリアアップをはかってきたひとり。また私生活においてもプロサッカー選手を目指す2人の息子の海外挑戦をサポートしている。若いうちから世界に身を置くことの重要性を熟知する。
一方で大久保氏はこうも話す。「ただリスクもある。練習や試合ではコミュニケーションはすべて英語やその国の言葉を使うし、サッカーに集中できる環境をひとりで作っていかなければいけないという問題もある。自分の時は高校時代、バイエルンからオファーが来たけれど、やはり実績、Jリーグで活躍してからとまずは足場を固めてからと思った。それがあっていまの自分がある」
海外での挑戦は様々なリスクを背負う。しかし、肌で感じて吸収できるものは計り知れない。覚悟をもってイングランドへ飛び立つ17歳の挑戦を楽しみにしたい。
[文:槙野仁子]
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