“単なる親善試合”ではない 森保Jを迎える「深刻な危機」のドイツ代表に吹く逆風「負ければ、監督は即終わりだ」
昨冬のカタール・ワールドカップで日本に逆転負けを喫したドイツ。その一戦からチームは不安定なパフォーマンスに終始している。(C)Getty Images
現地時間9月9日にヴォルフスブルクで日本代表を迎え撃つドイツ代表。彼らを取り巻く空気は、単なる“国際親善試合”のそれではない。
日本はドイツにとって忘れられない相手だ。昨冬に開催されたカタール・ワールドカップのグループステージ初戦で相対した欧州の雄は、前半に先制するも追加点を奪えずに苦戦。すると、後半に堂安律と浅野拓磨のゴールで逆転を許し、1-2で敗戦を喫した。
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森保ジャパンの速攻に屈したドイツは、大会期間中に陥ったチーム内で起きた“内紛”も影響して停滞。史上初となるワールドカップ2大会連続でのグループステージ敗退の憂き目にあった。
後に当時の主将だったマヌエル・ノイアーが「日本戦の後半が全てだった。本当に酷かった」と振り返ったように、ドイツにとって日本戦が持つ意味は小さくない。ましてや、チームは直近5試合で1勝1分け3敗と負け越しており、ハンジ・フリック監督も「負ければクビ」と解任の可能性も囁かれるなど、国内では逆風が吹き続けている。
無論、苦しい状況下で迎え撃つ日本戦では「勝利」が求められる。ゲルゼンキルヒェンに拠点を置くニュースサイト『Der Westen』は「昨年のカタール・ワールドカップからドイツ代表は何もかもが上手くいっていない。常に後任人事が囁かれているハンジ・フリックはとくに批判を受けている」と指摘。そして、この日本戦の持つ意味を強調した。
「ありとあらゆる憶測が飛び交う状況だ。だからこそ、成功体験と飛躍が求められるドイツにとって、日本とフランスと対峙する2つの親善試合は非常に重要な意味を持つ。もしも、ここで2連敗でも喫すれば、監督は即座に終わりだろう」