「負けて当然だった」日本に屈したドイツに止まぬ非難の嵐 “ただの親善試合”では片付かない惨敗に監督解任論も浮上
三笘をはじめとする日本のアタッカー陣に苦戦を強いられたドイツ。その内容に辛辣な意見が飛び交った。(C)Getty Images
「恥ずかしい」「屈辱」「大惨敗だ」
現地9月9日にヴォルフスブルクで行われた日本代表戦後、母国代表に対するメッセージとしてドイツ・メディアにはネガティブなワードが居並んだ。それほどに彼らにとって、この親善試合が持つ意味は大きかった。
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終わってみれば、日本が4-1という快勝だった。ドイツはボール保持率では67.3%を記録して圧倒的な支配力を見せた。だが、相手の堅牢を完璧に崩せたのは、19分にレロイ・ザネがカウンターから決めたゴールシーンぐらい……。あとは堅守速攻のサムライブルーを前に効果的な策を見いだせないまま、失点を重ねた。
試合後に主将を務めたイルカイ・ギュンドアンが「守備でも攻撃でも、明らかに日本が上だった」と認めたように、ドイツは日本の洗練された速攻を前に成す術がなかったのだ。
直近6試合で1勝1分け4敗と苦戦が続いているドイツ。3連敗を喫したのは実に38年ぶりの出来事とあって、国内メディアからは先述のような辛辣な意見が飛び交った。
日刊紙『Badische Zeitung』は、低調なパフォーマンスに終始した代表チームに対して「好転する兆しもなければ、新たな始まりを予感させる兆しもない。ドイツの状況は厳しくなる一方だ」と指摘。日本を「秩序があり、セカンドボールを追い求めて球際で戦えていた」と称えたうえで、こう論じている。
「ヴォルフスブルクに詰め掛けた人々は、フリックのチームがまたも不安定で、精神的にもろく、恐ろしく無力であることを長い間見せ付けられた。彼らには失望をさせられた」