なぜ?高校最多117本塁打の「怪物」佐々木麟太郎がU18合宿メンバー外の理由
センバツ組では優勝投手の山梨学院・林や、世代ナンバーワン左腕といわれる大阪桐蔭・前田、「広陵のボンズ」こと真鍋らが順当に選出された。センバツ不出場では九州国際大付の強打者・佐倉も選ばれた。早くから全国区で活躍し、前田、真鍋、佐倉とともに「四天王」と呼ばれたなかで佐々木だけがメンバー漏れした。
佐々木はハイレベルな投手への対応などが課題とされているが、今秋ドラフト1位の目玉候補といわれる怪物スラッガーだけに、意外なメンバー外だった。関係者の話を総合すると、ケガの治療のため、今後を考慮されて U18合宿メンバー入りを見合わせた可能性が高い。
佐々木はメンバー発表と同じ1日に、本塁打の最多記録更新を明らかにした。盛岡市内に新たに開場した球場で、早実との記念試合に「3番・DH(指名打者)」で出場。試合後の取材で通算本塁打を117本まで伸ばしたと話し、これまでの高校最多とされる清宮幸太郎(早実=現日本ハム)の111本を超えた。
出場が指名打者だったことについて「バッティング中に振り込んで足を痛めてしまった。大会が控えているので、大事を取ってこういう形で出させてもらいました」と話している。3年最後の夏に、昨春のセンバツ以来遠ざかっている甲子園出場に向け、コンディションを整えることを優先させる。
これまでケガ続きに悩まされてきた。1年時には左足すねを疲労骨折。肩の手術も受けた。2年時には左手人さし指骨折で手術した。高校生離れした体重100キロ超の巨体には故障リスクも伴うが、万全でない状態で本塁打を量産しているパワーは規格外だ。
春の代表合宿はあくまでも候補選手であり、落選ではない。昨年もそうだったように、夏の選手権後、国際大会に出場する本メンバーは合宿時と半数以上が入れ替わる。佐々木はいま無理をする時期ではないが、故障アクシデントの多さは気がかりだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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