甦った怪物の快速球 平均球速6.7キロ増の佐々木朗希が口にした「目標」 ド軍指揮官が提示したメジャー再昇格への課題は?
入団交渉時から「日本でなぜ速球(の平均球速)が落ちたのか」と“宿題”を示すなど、球速ダウンを悩み抜いていた佐々木。それだけに、課題克服の兆しが見られたのは、本人にとっても大きな希望となるのだろう。実際、試合後に米メディア『Dodgers Nation』の取材に応じた際には「メジャーリーグのマウンドに戻って投げることが今の唯一の目標です」と前向きに語った。
もっとも、いわば「成功」と言えるマウンドはたった1度。佐々木がメジャー復帰を果たすには、継続する力を示す必要がある。ドジャース内でもその意図は「チャンスを得るためには努力も必要になる。すぐにチャンスが与えられるとは思ってない」と語った本人とも一致している。デーブ・ロバーツ監督は、『Dodgers Nation』で、こう指摘している。
「繰り返しになるが、ロウキにとって一番大切なのは、(結果よりも)パフォーマンスだ。球速と制球力の向上、そしてとにかく良いピッチングをすることにある。我々はプレーオフ争いの真っ只中にいる。彼がこの場にいるためには、今以上にレベルを上げ続けなければならない」
本人の一番の目標である「メジャー再昇格」に向け、まだまだ課題は山積している。レギュラーシーズンも佳境を迎える中、「令和の怪物」の真価は問われ続けそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】防御率7点台の悪夢はなぜ? マイナーで苦闘する佐々木朗希の“低水準さ”を米記者が指摘「日本にいた投手とは別人の印象」
【関連記事】ドジャース外野陣の“刷新”はあるのか WS連覇の望みを絶つ「致命的な欠陥」米メディアが指摘
【関連記事】「もう2か月も平凡」世界一軍団だからこそ生じた“傲慢” 不振のドジャースを米番記者が糾弾「思っているほど強くない」






