もう「置きに行く」姿は見られない 脅威の平均161キロと“激変”した佐々木朗希の守護神化「ドジャースにとってなんと強力な武器だ」
力でフィリーズ打線をねじ伏せた佐々木(C)Getty Images
現地時間10月4日、ドジャースは敵地でフィリーズとの地区シリーズ第1戦に臨んだ。2回に3点を先行されたものの、6回に2点を返すと、7回にテオ・ヘルナンデスの3ランホームランで5-3と逆転。そのままシリーズ先勝を果たした。
劇的な試合を締めくくったのは、佐々木朗希だ。
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9回にマウンドへと送り出された23歳は、初球に100.9マイル(約162.5キロ)を叩き出すなど自信たっぷりに投球。1死から浮いたフォークを右翼線への二塁打とされたが、後続を危なげなく断ち切って、日米通じてプロ初セーブを挙げた。
5月中旬に「右肩のインピンジメント」が判明して以来、苦闘が続いた。ロッテ時代の生命線だった速球が平均球速87.7マイル(約141.1キロ)にまで低下し、再調整を言い渡されたマイナーでは、投球フォームの修正から徹底的に見直した。
努力のかいもあって、9月にメジャー再昇格を果たすと、新たな役割である中継ぎで2登板をし、防御率0.00、奪三振率18.00と圧倒的な支配力を発揮。目に見える結果を残したことで、首脳陣の信頼も勝ち取り、“クローザー”に抜擢された。
佐々木の改善ぶりは、目に見える数字が如実に示す。この日、フィリーズ打線に投じた11球のうち7球が4シームで、平均球速は100.1マイル(約161キロ)に到達。懸念材料だった球質の悪化も見られなかった。






