「全力でどんどん飛ばせる彼がいた」佐々木朗希はなぜポストシーズンで"変身"を遂げたのか 球界OBの考察「スーパークローザーの可能性もある」
岩本氏は「佐々木朗希の球えぐいな ここにきて」とコメント。
まずはポストシーズンにおいて佐々木を救援起用したというベンチの判断にも「その先見の明がすごいな」としながら、現在の佐々木のピッチングはロッテ時代に完全試合を達成と無双していたときを彷彿させるとした。
2022年、4月10日、ロッテ本拠地ZOZOマリンで行われたオリックス戦でシーズン3度目の先発マウンドに上がった佐々木は初回からオリックス打線を寄せ付けず。28年ぶり史上16人目となる完全試合を達成、13者連続の日本プロ野球新記録、1試合19奪三振と圧巻のピッチング、20歳5か月での達成は史上最年少記録ともなった。
当時はプロ3年目、投手として1軍マウンドに本格的に上がった初年度だった。
当時のことを岩本氏は「マリーンズでパーフェクトゲーム まだ怖さを知らないピッチャーだったから」できた偉業だとも言及。
ただその後、プロの壁にぶつかる中で迷いも生じる中で、今回のポストシーズンの救援起用は「アウトを取ることだけを考えた 全力でどんどん飛ばせる彼がいた」と本来のポテンシャルを引き出す作用があったと見る。
具体的には先発から救援と配置転換になったことで「短いイニング 条件としてはすべての球でねじ伏せなくてはいけない」として、頭の中で余計なことを考えることなく、がむしゃらに打者とぶつかっていくことで「全力で投げ続ける佐々木朗希が出てきた」と考察。
岩本氏も自身のリリーフ経験を振り返って「バッターをうかがう余裕もない 自分の強い球でねじ伏せる」意識が必要だったとした。
いわば極限に追い込まれることで「それがハイパフォーマンスに変えて」いったとした。
今回のことは試合勘をつかむ意味でも大きいとして「来季以降の先発起用も面白くなる」とコメント。
それでも今回の救援起用で自身に意識の変化が生まれ「本人がクローザーとして戦いたいとなったら、スーパークローザーの可能性もあるね」と最強守護神の誕生も期待できるとエールを送った。
ドジャースのポストシーズンの戦いにおいては、大谷翔平、山本由伸、佐々木の3人がそれぞれの役割でしっかり力を発揮していることも注目されている。
今オフにもまた新たな日本人選手の挑戦も伝えられる中、引き続きドジャースでは佐々木の快投が注目を集めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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