ド軍のプロセスは佐々木朗希には“過保護”なのか? ロッテ時代にも目立った「怪物を扱う球団」のぶれない覚悟の必要性

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思考すべきは佐々木の未来

 たしかに佐々木は日米問わずプロ5年目で、自立の時を迎えていてもいいのかもしれない。しかし、NPB時代に規定投球回を投げ込んだ歴がなく、怪我のリスクも高い投手が容易く生き残れるほど、メジャーリーグという環境は甘くない。

 ドジャースは佐々木を「20球団以上30球団未満」が絡んだ争奪戦を制して手中に収めた。それだけの労力をかけたからこそ、「過保護」や「戦力化できてない」と揶揄されようとも、少しでもマイナスになる可能性になり得る選択はしない。今回の無期限の負傷者リスト入りなどの措置にも、「佐々木を絶対に開花させる」というチームとしての覚悟がにじんでいる。その頑なさはロッテ首脳陣が見せてきたのと同様ではないだろうか。

 特大のポテンシャルを秘める佐々木の投球をこの先も見続けたいというのは、野球ファンや関係者が共通で抱える思いなはず。だからこそ、新たな環境で発展途上の最中にある状態で負荷をかけるより、来年、もしくは5年後と先を見据えて思考していくべきである。

 前途多難な佐々木の現状を批判するのは簡単だ。それでもいつか来るであろうメジャーリーグでの開花の時に向け、今はグッとこらえて、輝かしい未来に思いを巡らせるほうが得策ではないだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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