ぶつかった高き壁をどう乗り越える? 実戦復帰が見えた佐々木朗希の“現況” 追い求めるのは「メジャー仕様の肉体」
右肩のリハビリとともに、肉体のビルドアップにも着手している佐々木(C)Getty Images
怪物は、いかにしてメジャーの壁を乗り越えるか――。5月中旬から負傷者リスト入りしている佐々木朗希(ドジャース)の復帰プロセスがぼんやりと浮かび上がってきた。
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大きな期待を背負った1年目は試練の日々となった。東京ドームで迎えたカブスとの開幕シリーズでは3戦目に先発登板。最速100.5マイル(約161.7キロ)の快速球を投げ込むなど上々の船出を切った“令和の怪物”だったが、徐々にパフォーマンスが低下。平均速度が96.1マイル(約154.6キロ)にまで落ち込み、コンディション不良が明らかに見え始めた5月13日に「右肩のインピンジメント」が判明し、負傷者リスト(IL)入りとなった。
「今は彼が自信を持ってボールを投げられる状態を作らなければならないと思っている。ボールを投げたとしても、まだ軽いキャッチボール程度で、それ以外の練習はあまりしていない。必ずしも本格的に投げる練習は必要がないと考えている」(マーク・プライアー投手コーチ談)
右肩の異常が明らかになった直後からドジャースは、佐々木を再構築させる方針に舵を切ることを明確にしていた。それはロッテ時代にも故障を繰り返し、規定投球回に達した経験がない23歳へのシビアな評価でもあった。
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