佐々木朗希、波乱のルーキーイヤーを経て迎える岐路 先発再挑戦か、“守護神”継続か ドジャース首脳陣の決断は

タグ: , , , 2025/11/9

佐々木の起用法に注目が集まる(C)Getty Images

 ドジャースの佐々木朗希は、メジャー1年目となった今季、波乱のルーキーシーズンを送った。

 開幕から先発ローテーションの一角を任されながら、8先発でわずか1勝と苦しんだ。5月に入り右肩のインピンジメント症候群を発症、長期離脱を経て9月下旬に復帰を果たすと、自身キャリア初となる救援投手へと配置転換。その後、プレーオフの舞台ではロングリリーフや連投をこなし、ワールドシリーズでも試合最終盤で存在感を発揮するまでとなった。

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 レギュラーシーズン序盤では、先発マウンドに登り不調が続くも、故障明けからはリリーフで高いポテンシャルを発揮した佐々木。今季の一連の流れは、メジャー2年目以降での佐々木の起用法として、ドジャース首脳陣に複数の選択肢を与えた形となった。11月に24歳を迎えたばかりの右腕が、今後も十分に成長の余地があることは言うまでも無く、先発、救援、どちらを任せるのかはこのオフに方向性が決まるものと予想される。

 そして、およそ1年前には多くの球団により繰り広げられた「争奪戦」の主役だったこともあり、今オフも佐々木へ向けられる関心は高いままだ。米メディア『Sports Illustrated』が初のメジャーシーズンを終えた佐々木の来季を占う特集記事を配信している。

 同メディアは、「シーズン序盤と終盤でのササキの姿はまるで別人のようだった」と振り返るとともに、来季の起用法として、「ドジャースの首脳陣とデーブ・ロバーツ監督は、『焦らず育てる』姿勢を貫いてきた。24歳になったばかりのササキに、チームは来季再び先発としてのチャンスを与える可能性もある。日本時代のような輝きを取り戻せるかどうか、まずは見極める段階だ」と論じている。

 また、米野球解析サイト『FanGraphs』のエリック・ロンゲンハーゲン記者による、佐々木についてのコメントも掲載。ロンゲンハーゲン氏は、現時点での佐々木が先発投手として球威やコントロールがまだメジャーの一線級ではないと指摘しつつ、「(来季は)おそらくはクローザーだろう」と予想。以下のような考察を並べている。

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