ロッテに旨味はない…佐々木朗希の“ドジャース移籍報道”に疑問 米誌編集長も論じる「25歳の壁」がやはり立ちはだかる

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 2016年に施行された同協定において、海外選手を獲得する際に生じる契約金制限の適用年齢は25歳からと決まっている。そのため、来年に23歳となる佐々木が移籍をする場合には、年間500万ドル(約7億2500万円)程度に抑えられたマイナー契約からのスタートとなる。

 たしかに佐々木の特大のポテンシャルを考えれば、メジャーで即戦力となれる可能性は十二分にある。100マイル(約160.9キロ)を超える速球に加え、鋭く落ちるフォークを織り交ぜた支配的な投球は魅力に溢れており、米スカウト陣の垂涎の的となっている現状を見ても、その才能は異質だ。

 しかし、逆に言えば、それだけのポテンシャルを持った選手であれば、メジャー契約が可能となる3年後に莫大な譲渡金が見込めるのも事実だ。2019年のプロ契約以来、手塩にかけて育ててきたロッテにとっても、現行ルールがある以上は、正直なところ来オフでの放出に旨味はない。

 実際、アメリカでも佐々木の早期移籍に厳しい論調もある。アメリカの老舗野球専門誌『Baseball America』のJJ・クーパー編集長は、昨年12月に自身のX(旧ツイッター)で「これはロッテにとっても、ササキ自身にとっても意味がない」と現実的な意見を論じた。

 昨年12月に大谷翔平と10年総額7億ドル(約1015億円)、そして山本由伸と12年総額3億2500万ドル(約491億円)という超巨額契約を締結したドジャースには、日本でも日増しに関心が強まっている。そこに佐々木が加わるとなれば、話題沸騰となるのは必至だ。しかしながら、現時点で米国内に電撃契約の可能性への疑義があるのも事実と言えそうだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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