ドジャースは若手有望株との“契約”を反故に…佐々木朗希のMLB移籍狂騒曲が生んだカオス「署名前に混乱は始まっている」
無論、佐々木に非はない。「一度しかない野球人生で後悔のないように」と夢を追った彼はあくまでルールの中で契約締結を推し進めているにすぎない。
だが、NPBで5年のキャリア実績を持つ投手が、10代のアマチュア選手と同様の扱いを受ける現状に疑問は少なからずある。米メディア『Front Office Sports』は「ササキの契約は球界全体に巻き添えを受けることは間違いない」と指摘。米球界の悪しき点を論じている。
「ササキと野球界が取り巻く状況は、MLBの設ける国際契約システムにおいて長く問題視されてきた2つの課題を露呈した。それは、25歳以下の実績ある日本のプロ野球選手を世界各国のプロ実績のないアマチュア選手と同じ枠に入れること。そして正式な契約期間の開始前に口約束をしてしまう仕組みの欠如である。特にラテンアメリカでは、この問題を根絶しようとしているにもかかわらず、人材育成システムはいまだに腐敗に満ちている」
球界で大きな話題となっている佐々木の契約。その行方は、日本人選手にも影響してきたルールを変化させていくキッカケとなるかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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