空前絶後の“朗希狂騒曲”で生まれたハレーション 中南米の野球関係者が「日本の怪物」に不満を漏らすワケ

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 16歳から契約可能となる中南米のアマチュア選手には、各球団が13、14歳頃から接触。関係者同士の口約束で入団を決めているケースが大半。ゆえに今回の問題に佐々木側の非はない。むしろ、市場が混乱する可能性は以前からあり、明確な契約ルールが敷かれてこなかった状態に問題はあったと言えよう。

 しかし、中南米のアマチュア球界で働く関係者たちは不満をこぼしている。彼らはNPBでプロとして5年のキャリアを積んだ佐々木が、16歳の選手たちと同じ枠組みで競合をすることに苛立ちにも似た感情を隠さない。

 ベネズエラの野球専門サイト『El Emergente』は、「すでに2024~25年の国際契約のトップ選手のうち3人以上を失っているチームにとって、契約の反故は破滅的な事態だ」と指摘。佐々木のような例は稀としつつも、「合意を尊重する保証ができないのは危機的な問題だ」と強調。改めて契約ルールの制定を求めている。

 早くも水面下では状況改善への動きも出始めている。現地時間1月12日にはドミニカ共和国のメディア『Z101 Digital』が同国の指導者たちがMLBに対し、各球団が使用する国際ボーナスプールの対象から「ロウキ・ササキのようなプロ選手を除外することを要望している」と報道した。

 ドジャース、パドレス、ブルージェイズの3球団に絞ったという「令和の怪物」は、最終的にいかなる決断を下すのか。常態化していた有望株との契約問題にもメスを入れるキッカケとなった佐々木のメジャーリーグ移籍の答えが出る瞬間が迫っている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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