ロッテの佐々木朗希がCS開幕戦で27日ぶり実戦復帰 好投して先勝もチームには新たな試練が
3回を完璧に投げ切った佐々木朗。ファイナルステージでも出番が与えられそうだ(C)Getty Images
ロッテの佐々木朗希が10月14日、ZOZOマリンスタジアムで行われたクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第1戦のソフトバンク戦で27日ぶりに先発登板し、3イニングを投げた。4三振を奪うなど1人も走者を許さず無安打無失点。球速は自己最速の165キロには及ばなかったものの、162キロを記録し、ソフトバンク打線を手玉に取ってチームを勝利に導いた。
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登板間隔が空いたのは発熱でレギュラーシーズン終盤に戦列を離脱していたため。プロ4年目だが、発熱明けの登板は初めて。いったん体調を崩すと、練習が滞り、投手は関節が緩みやすいとされる。佐々木朗自身も体調が本調子でないことを自覚しており、吉井理人監督のたっての希望で先発マウンドに上がったという。
他球団の関係者も「3回を投げれば、上出来だし、なおかつ1本もヒットを打たれなかった。立ち上がりで全く崩れなかったのは恐れ入る」と指摘した。実際には4回以降も続投できるほどの余力を残していたようだが、肩肘の負担や体調面を考慮して吉井監督は投球制限を設定。3回が目安だったようで、球数も41球だった。
ロッテは先発の駒が足りない。種市篤暉が右肘の炎症で、カスティーヨも右前腕の張りで出場選手登録を抹消され、ポストシーズンの登板は絶望的。先発もできる岩下大輝も国の指定難病「胸椎黄色靱帯骨化症」の手術を行ったばかりで、怪我で開幕二軍スタートだった実力者の石川歩や二木康太は結局、一軍での登板機会はなかった。