「令和の怪物」ことロッテの佐々木朗希が開幕投手に選ばれなかったことを裏読みする
ただし、開幕投手がそのままシーズンの最多勝に輝く例は少なくない。2012~21年の過去10年をみるとその年の開幕投手が最多勝タイトルになったのは計11人。昨季、投手4冠のほか、沢村賞に選ばれたオリックスの山本由伸投手は開幕投手だった。2015年には広島の前田健太(現ツインズ)、日本ハムの大谷翔平(現エンゼルス)、ロッテの涌井秀章(現楽天)と3人も最多勝のタイトルに輝いた。
佐々木朗もシーズン前最後の先発登板で煮え湯を飲まされた。18日の巨人とのオープン戦(東京ドーム)を投げ、持ち前の剛速球で自己最速タイの163キロをたたき出したものの、5回には巨人の新外国人ポランコに13球を粘られて四球を許した直後に岡本和真内野手に中越えの逆転満塁アーチを打たれた。
2、3月にかけて佐々木朗の投球をチェックした他球団のスコアラーの中には「貯金15は稼いでしまうのでは」と脅威を感じている声もある。1軍デビューした昨季は先発11試合で3勝。佐々木朗の登板する試合を中心にこつこつと勝利を重ねていけば、ロッテのリーグ優勝も夢ではない。
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