全力を尽すも朗希にフラれたブルージェイズ “一騎打ち”で敗れて浮上した苦境に米記者も嘆き「また心を打ち砕いた」
20球団以上が参戦したとされる佐々木争奪戦。これを制したのはドジャースだった。(C)産経新聞社
チームに小さくない影響を与える大物獲得のために最大限の準備を重ねた。だからこそ、成果を出せなかった“現実”に落胆も大きい。現地時間1月17日、ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指した佐々木朗希がドジャース入団を発表。その一大ニュースを受け、最終候補に残っていたブルージェイズの周辺からは嘆きの声が続々と上がった。
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佐々木獲得に向けた努力は最後まで惜しまなかった。ドジャースとの間に絞られたとの見方が広まっていた17日には、ガーディアンズとのトレードでガーディアンズからマイルズ・ストローと現金、そして23歳以下の国際FA選手獲得の際に用いられるボーナスプール枠を確保。200万ドル(約3億1600万円)を追加し、総額826万ドル(約13億508万円)にまで増額させていた。
それでも最終的に佐々木はドジャースとの650万ドル(約10億2700万円)の契約を締結。昨オフにFAだった大谷翔平の獲得を巡っても最後の一騎打ちを繰り広げた“銀河系軍団”に、ふたたび敗れる形となった。
他球団が国際アマチュア選手への投資に切り替える中、ドジャースとの競争に全力を尽くした。それでも佐々木を口説き落とせなかった現実はブルージェイズに重くのしかかる。MLB公式サイトの番記者を務めるキーガン・マシソン氏は「これはブルージェイズにとって痛手だ」と指摘。中長期的に強化が見込めた怪物獲得の機会を逸したことを嘆いた。