「彼を獲得できたよ」――佐々木朗希を突き動かした大谷翔平 “朗希狂騒曲”の舞台裏で証明された偉才の影響力
WBC以来となる共闘を果たす佐々木と大谷。(C)Getty Images
世界的な関心を集めた去就問題が結末を迎えた。1月17日(現地時間)、佐々木朗希がドジャースとマイナー契約を締結したことを自身のインスタグラムで公表した。
【動画】MLB公式も注目のリポスト!佐々木朗希が投稿した投球動画を見る
日本球界の「怪物」はどこへ行くのか――。佐々木の去就はポスティングの正式公示以来、約3か月に渡って日米両球界を賑わせた。現在23歳の佐々木は、契約と年俸、さらには保証までもが制限される「25歳ルール」の対象選手であったために争奪戦が白熱。実に20球団以上が興味を示したと報じられた。
その中で佐々木のドジャースを後押ししたものは何だったのか。米メディア『The Athletic』が面談の内容や発表前の状況などの舞台裏を克明に報じた記事内によれば、同球団の幹部たちは、佐々木のインスタグラム上での公表を前に契約成立の情報を知っていたという。大谷翔平がメールで「彼(佐々木)を獲得できたよ」と送信していたからだった。
そもそも佐々木との契約発表は、インスタグラムで発表するという方法を取っていた。それは代理人のジョエル・ウルフ氏が最終候補に残っていたドジャース、パドレス、ブルージェイズに説明されていたという。そして落選した球団にはテキストで知らせ、獲得球団には電話する予定だった。
1 2