佐々木朗希争奪戦に敗れたパドレス 現地では“方向転換”を訴える声も「ササキの決断がオフを台無しにするわけではない」
佐々木を取り逃したパドレスは軌道修正を余儀なくされている(C)Getty Images
ストーブリーグにおいて大きなトピックとなっていた佐々木朗希の“争奪戦”は、ドジャースが制することとなった。昨年11月、5年間のプロキャリアを積んだロッテからポスティングでの米球界移籍する意思を表明、以降は多くのメジャー球団が獲得への関心を示していた中、当初より本命視されていた名門とマイナー契約を結び、決着を迎えた。
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その過程では、ドジャース以外の球団も候補として名前が挙げられており、最後はパドレスとの一騎打ちだったとも報じられている。パドレスも佐々木との面談を行うなど移籍先として有力視されていたものの、結果として、今オフの目玉と評される逸材をドジャースにさらわれることとなった。
そして、佐々木獲得実現とならなかったパドレスに対し、新シーズンへ向けての“方向転換”を促す声も聞こえてきている。
「これでパドレスには、今オフシーズンやるべきことが山積みとなった」
そう訴えるのは、メジャー公式サイト『MLB.com』のパドレス担当を務める、AJ・カサベル記者だ。同メディアの記事において、意中の日本人右腕の動向を振り返りながら、「同地区のライバルであり現ワールドシリーズ王者であるドジャースに加わるというのだから、事態は深刻だ」などと綴っている。
さらに、現在の先発陣について「立て直しが必要な状況」だと評しており、マイケル・キングとディラン・シースが2025年オフにFAとなる予定であり、また大黒柱のダルビッシュ有がベテランであることなどに触れ、「ササキのような長期的な柱がいれば、確実にプラスになったはずだ」と主張する。