【ラグビーW杯】日本はなぜアルゼンチンに敗れたのか?元日本代表・藤田慶和が解説「点を取り切るところでのミスが明暗を分けた」
もう少し試合終盤までジャパンがワントライワンゴール差で逆転できるくらいの点数でついていきたかったというのが本音です。そこまで詰め寄っていければ、ジャパンにも勝つチャンスはあったと思います。
試合の一番の分かれ目になったのは、レメキ選手のドロップゴールが決まった後の時間帯だったと思います。センタースクラムで日本がいい流れを持ってきて、ここから反撃をするぞ、というムードの中で、キックオフでノックオンしてしまった。そこからスクラムで少し負けてしまって、トライまで持っていかれました。追い上げた2分後の失点でしたから、あそこは試合のターニングポイントになったと思います。
勝って決勝トーナメントに進んだ方が、確実に日本ラグビーにとって良かったんですけど、もうこの結果は変えられないことなので、しっかり受け止めて進んでいくしかありません。次に誰が監督になるか分かりませんが、次の4年間でいろんな選手が各自成長をして、それをジャパンの成長につなげてワールドカップに臨む状態を作るのが大事です。
今回のワールドカップは準備の難しさがある中で、本当に素晴らしいパフォーマンスを出してくださったと思いますし、日本人として、いちラグビー選手として日本代表の選手を誇りに思います。
次は僕もそこに入っていけるように、リーグ戦からは頑張らないといけないなと思います。リーグワンもこれからどんどん成長をしていって、世界でも有名なリーグになっていかないといけない。それが、日本代表の強化にもつながっていくはずです。ジャパンの選手はワールドカップが終わって間もなくのリーグ戦でしんどいかもしれないですけど、リーグワンでも成果を残して引っ張っていってほしいですね。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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