【ラグビーW杯】日本はなぜアルゼンチンに敗れたのか?元日本代表・藤田慶和が解説「点を取り切るところでのミスが明暗を分けた」

タグ: , , , , 2023/10/9

日本は要所で働いたカレーラスに苦しめられ、ハットトリックを許した(C)Getty Images

 現地10月7日、ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会は、1次リーグのプールD最終戦を実施し、日本代表(世界ランク12位)は8強入りをかけてアルゼンチン代表(同9位)と対戦。この大一番に惜しくも27-39で敗れ、2019年大会に続く2大会連続の決勝トーナメント進出とはならなかった。勝てば文句なしで突破が決まる試合だっただけに、悔しさはひとしおだ。日本はなぜアルゼンチンに敗れたのか。三重ホンダヒートで活躍し、日本代表31試合出場のキャリアを持つ藤田慶和に、アルゼンチン戦の感想を聞いた。

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   ◆   ◆   ◆

 ジャパンはディフェンスもすごく頑張っていましたし、いい形で戦えていました。自分たちの強みを出せたと思います。それでも、やっぱり点を取り切るところでのミスが試合の明暗を分けたように感じました。

 例えば、前半にラックからボールを出す時にファンブルしてまったり、後半にライリー選手がゴール前で斜めに走ってパスしたらトライまで行けた場面で判断をミスしてしまったり、そういうところで点を取り切れなかった部分が響きました。ハイプレッシャーの中なのでミスが起きるのは仕方がないことですが、ゴール前でテンポ良くプレーできたら点に直結していただけに悔しさが残ります。

 あとは、ハイボールなどの予期せぬ形で相手にボールが渡った時にも、少しの隙を突かれてしまった印象です。相手が形を持って攻めくる時はすごくいいディフェンスができていたんですが、予期せぬ部分でボールが相手側に行った時にトライを取られたりしていたので、ちょっともったいなかったと感じました。攻守の切り替えの部分で相手の方が反応スピードが良かった。そこで個人の力が出てしまった部分はありました。

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