伝統のルマン24時間でトヨタの平川亮が日本人5人目の総合優勝 実力の証しはあの飲料メーカーの・・・

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ルマンを走るトヨタ8号車のGR010ハイブリッド(トヨタ自動車提供)

 トヨタのルマンチームに加入したのは今季から。昨年を最後に中嶋一貴が現役を引退し、後釜に起用された。16年にはトヨタの支援で下部カテゴリーのマシンでルマンに初参戦。トヨタが2台から3台体制に増やした17年にはワークスマシンをつかむチャンスもあったが、抜てきされたのは16年にトヨタ系のセルモインギングでスーパーフォーミュラのタイトルを獲得した国本雄資。悔しい思いを経験しつつ、5年の歳月を経てようやくトヨタのシートを射止めた。

 世界的な実力を示す証しは飲料大手のレッドブルが支援する「レッドブル・アスリート」として継続起用されていること。モータースポーツの世界ではF1の角田裕毅、世界ラリー選手権の勝田貴元、2輪のロードレース世界選手権の中上貴晶、佐々木歩夢、鳥羽海渡らがいるが、中には契約を打ち切られた日本選手もいる。平川は日本人最古参として2017年2月から契約を結んでおり、今季で6年目だ。

 ルマンは国際自動車連盟が主催する世界耐久選手権の一戦に数えられ、平川もシリーズにフル参戦中。今年のルマンにエントリーしたハイパーカークラスのマシンは計5台だったが、来年はプジョー、フェラーリも参入することから激戦は必至だ。平川は今回の優勝で来季もチームの一員として継続できる見通し。中嶋一貴に続く日本人2人目のルマン連覇の期待がかかる。

[文/中日スポーツ・鶴田真也]

トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)

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