DeNA度会隆輝 涙のグランドスラム ”ライパチ”から土俵際で踏みとどまった苦悩の日々とは
ルーキーの満塁弾はDeNA史上初の快挙となった(C)産経新聞社
その目には涙が光った。
DeNAのドラフト1位ルーキー、度会隆輝は4月26日に行われた巨人戦(横浜スタジアム)でプロ初の満塁本塁打を放った。
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この日は開幕以来任されてきた1番を外されて、「8番・右翼」で先発出場。8回二死満塁の好機に左腕リリーバー、高梨雄平のスライダーをフルカウントから一閃、完璧に捉え、右翼席に放り込んだ。本拠地横浜スタジアムに地鳴りのようにひびく歓声。噛み締めるようにゆっくりダイヤモンドを1周すると笑顔の三浦大輔監督、ナインに迎えられた。
開幕で豪快なアーチをかけ、鳴り物入りの実力を存分に示した。2戦目でも2試合連続のアーチ、あわやサイクルと大暴れした。
しかしプロの壁は厚かった。試合前まで14打席無安打、積極的な打撃は持ち味でもあるが、他球団からは研究され、なかなかヒットに結びつかない日々が続いた。
この試合では開幕から守ってきたリードオフマンの座を桑原将志に渡した。極度の不振で、ファーム再調整もささやかれる中で、”ライパチ”からしっかり結果を残した。
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