山崎福也、日本ハム決断の衝撃 時代はマネーゲームよりも「働きやすさ」か
山崎福が選んだのは日本ハム。働きやすさを重視した選択だったと言えそうだ(C)ACPHOTO
6球団による争奪戦に終止符が打たれました。新天地は意外にも、北の大地でした。
オリックスから国内FA宣言した山崎福也投手です。今シーズン、11勝5敗の成績を挙げてリーグ3連覇に貢献したサウスポー。推定年俸は6000万円とみられ、人的補償が要らない「Cランク」であることもあって、争奪戦はヒートアップ。残留を望んだオリックスも含めて6球団が交渉を行い、決断が注目されていました。
【動画】9月27日のソフトバンク戦、山崎福也は初の2桁勝利をマークした
スポーツ各紙の報道によれば、ソフトバンクは4年総額12億円超の好条件を提示。巨人も阿部新監督自らが出馬し、背番号11の提示と4年総額10億円超と熱意をアピール。しかし、山崎が選んだのは4年総額8億円の日本ハムでした。
プロ野球経験歴の長いスポーツ紙のベテラン記者は「時代は変わりましたね」とつぶやき、こう続けます。
「一昔前はFA戦線に巨人が名乗りを挙げたら、お手上げでした。年俸などもそうですが、引退後のポスト提示など待遇面の手厚さが破格だったからです。プロ野球選手はケガと隣り合わせ。いつ選手生命が終わるか分からない。そんな中、明るい人生設計が描けることは最高の決め手だった。ファンの方は『なぜ競争の激しい巨人に?』と思われたかもしれませんが、裏側にはそんな事情があったんです」