「WBC、出たくない」山田哲人がBS特別番組で明かした本音 世界一奪還の裏にあった燕・侍ジャパン組の「光と陰」とは
番組内では昨年、令和の三冠王に輝いたヤクルトの主砲・村上にもインタビューを敢行。昨年日本人選手として王貞治氏を超え56号のシーズン最多本塁打を放つも、今季は山田と同じく、打撃不振の時期も長く、苦しいシーズンとなった。背景にはやはりWBCの経験も影響を与えたようだ。
村上は元々、トレーニングを重視し打撃に生かしていたというが、侍ジャパンで大谷翔平、吉田正尚、ダルビッシュ有など名だたるメジャーリーガーが取り組んでいるトレーニング法に刺激を受け、多様なトレーニングを取り入れたところ、逆に「何が正解か分からなくなってしまった」と迷いが生じてしまったという。若くして三冠王に輝き、さらに上のレベルを目指すにあたって、ぶち当たった壁でもあった。
ほかにも昨年キャリアハイとなる8勝をマークした左腕、高橋もWBCの戦い後、メジャーとNPBの公式球の違いになかなかフィットできず苦しんだことなども明かされるなど、華々しい世界一の陰で少なからず選手が葛藤を抱えていたことが伝わる上質なドキュメンタリー番組となった。
今後のWBCをめぐっては開催時期をめぐって、7月の球宴期間中を利用した夏開催案もプランの一つとして浮上していると米報道もされている。理由としては、シーズン前の3月開催には選手の故障リスクも伴うことで負担軽減の意味合いが強いという。
侍ジャパンの世界一奪還には日本の野球ファンも熱狂、多くのムーブメントを生み出した。一方、そこには少なからず各選手の負担、苦悩もあったことが分かってきた。この経験をいかに次に生かすかも今後の侍ジャパンの活動には大事なポイントとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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