侍ジャパン、打線復調の鍵は?球界OBが指摘するポイントとは
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3月8日に開幕する第5回WBCの強化試合として6日、侍ジャパンが阪神と対戦し、8-1で勝利した。この試合から大谷翔平(28)をはじめとするメジャー組の試合出場が解禁され、メジャー組が全8打点を挙げるなど実力を発揮。その中でも大谷は、3打数2安打2本塁打6打点の大暴れで、チームの勝利に大きく貢献した。
そんな侍ジャパンについて、現役時代に横浜などで活躍し、引退後もアテネオリンピック日本代表や横浜でコーチを歴任してきた野球解説者の高木豊氏が自身のYouTubeチャンネルで語った。
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試合は、日本代表として初出場となったカージナルスのラーズ・ヌートバー(25)が1番・中堅で出場し、3打数2安打の活躍で先制適時打を放てば、5番・左翼で出場したレッドソックスの吉田正尚(29)もレフトへの適時二塁打を放つなど大活躍。さらに大谷からは2打席連続となる3ラン本塁打が飛び出し、会場中から驚きと興奮の大歓声が上がった。
大谷の1本目は片膝をつき、右手1本でバックスクリーンまで運んだ豪快弾。2本目は、詰まりつつも、スタンドまで力で打ち返した。この大谷の内容には高木氏も、「まだ信じられない。衝撃だった」と興奮気味で振り返り、「メジャー組が入って打線が変わった」とその存在の大きさを改めて感じていた。
さらに高木氏からは、メジャー組の活躍に目を取られがちだが、近藤健介(29)と源田壮亮(30)の出塁能力の高さがあってこその大量得点だったと2選手を称賛する場面も。
投打が噛み合った勝利という試合結果だけを見れば状態が上がってきているように感じられ、9日の初戦に向けて良いこと尽くしな印象を受ける。しかし、高木氏はこの試合から侍ジャパンの課題も明らかになってきたと指摘。
この日の試合では侍ジャパンの1番から5番打者まで全員が左打者であったことに注目し、「今日は大谷が打ってくれたからよかったけど、左の優秀な投手が来た時に果たしていつも通り打てるかというと苦労すると思う」と、左打者の多さと並びに注目。もちろん左投手を苦にしないレベルの高い選手たちであることは承知の上だが、研究し尽くされた上、ワンポイント起用などで出てくる左投手に苦しむ可能性もあると示唆した。