賛否両論を生んだ“曖昧なルール”…ピッチクロックがなぜ「精密機械」早川隆久を狂わせたのか【プレミア12】
そもそも時間短縮を目的とするピッチクロックは、MLBなどではいかなる場面でも投手は20秒以内の投球を余儀なくされる。ゆえにプレミア12で設けられたルールの“曖昧さ”が「精密機械」を狂わせたのかもしれない。
実際、早川が違反を犯す場面があった。3回2死走者なしの場面で迎えた2番の林立の打席で、初球を投げる前にピッチクロック違反を取られた背番号21は、その後に3球連続ボールでストレートの四球を献上。続く曽頌恩には中越え適時二塁打を浴びて1点を失った。
奇しくもネット上で「投手を壊しかけない非常に危険なルール」「日本もピッチクロック導入して欲しい」と賛否両論を巻き起こした。そんな苦心の投球内容に早川本人も「ピッチクロックのルールが若干曖昧で、ちょっと難しかった」と振り返った。
日本での本格導入も叫ばれるピッチクロックは、いったい何を目的としたものなのか。そこは改めて議論する余地がありそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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