井端弘和監督、4連勝も表情変えず 「大丈夫だと」19年大会と同じ選手を信じる気持ち【プレミア12】
国際大会ならではの苦しさを知る指揮官。大会初優勝した2019年のプレミア12では、コーチとして参加した。初戦のベネズエラ戦は1点を先制されたものの、2点取って逆転。しかし、6回に3点を入れられ2-4と苦しい展開となった。それでも終盤の8回に6点を入れて逆転勝利。初戦を辛くも勝利した。
今大会が始まる前、バンテリンドームナゴヤで行われた前々日練習で、井端監督は「前回のプレミアのときもそうでしたが、初戦、よく勝ったなと。やってるときは負けると思わないですが、後で振り返ったとき、よく勝ったなと思いました」と、当時のことを振り返っていた。
「コーチのときは選手を信用するしかないし、大丈夫だ、大丈夫だと」。今回は監督として選手を率いるが思いは同じだった。グラウンドでプレーする選手を最後まで信じ、苦しい一戦をものにした。
「全選手が最後まで諦めず戦ってくれたので、本当に感謝しています」と井端監督。「選手が非常に疲れていますので、何とかあと1試合踏ん張って日本に帰りたい」と激しい戦いに挑んでいる選手を労い、1次ラウンド最終戦のドミニカ共和国戦へ向けて前を向いた。
[文:別府勉]
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