横浜・阿部葉太や高蔵寺・芹澤大地…本当に欲しい選手は大学進学や社会人希望 スカウトたちのジレンマ
チーム強化へどうしても欲しい有望株ならば、摩擦を恐れずに「逆転獲得」を狙うのも一つの手かと思いがちですが、事態はそんなに簡単ではないと言うのです。
「もう10年以上前になりますが、ある大学生の有望投手が名門社会人チームに内定し、NPBスカウトはならばと手を引いた。しかし、果敢に指名したある球団は数年後、その投手の活躍もあって、日本一に輝いたんです。それでも『強行指名』によって顔が潰された人、立場が危うくなった人がいたのも事実。『虎穴に入らずんば虎児を得ず』は確かに真理ですが、窓口となる担当スカウトはいばらの道かもしれません。野球界は狭く、信頼関係で成り立っている世界ですからね」(スポーツ紙記者)
それほど注目されていない選手の中に、いかに隠れた才能を秘めた逸材を見つけられるか。秋のドラフト会議まで、スカウトの奮闘は水面下で続いていきそうです。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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