育成から支配下昇格したヤクルト・古野は救援陣の秘密兵器

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大のアニメ好きで寮には人気漫画のフィギュアを飾るほど。個性的な性格で周囲の癒しだった


 「J.T. STRENGTH & CONDITIONING」の代表取締役社長として活動しているJ.T.(高橋純一)と申します。

 今回は7月30日に育成枠から支配下登録されたヤクルト・古野正人投手についてお話させて頂きます。

 古野投手は私がヤクルトのトレーナーだった時に携わりました。15年には先発、中継ぎで計27試合に登板して4勝をマーク。どの場面でも黙々と投げる姿が印象に残っています。あらゆる場面で投げることを厭わない投手だったので首脳陣も使いやすかったと思います。

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 グラウンドを離れると、個性的な性格で周囲の癒しになる存在でした。大のアニメ好きで寮には人気漫画のフィギュアを飾るほど。そのせいかは分かりませんが表現の仕方も独特で面白かったです。野球に対しては探求心旺盛な選手で真摯に取り組んでいました。16年に右肩痛で戦線離脱すると、昨オフはリハビリに専念するために育成契約に。苦しい時期だったと思いますが、今季イースタンリーグで結果を残して再び支配下契約を勝ち取りました。

 育成から支配下昇格した選手は、DeNA・田村投手のように大きな可能性を持った若手だけでなく、古野投手のように故障を糧に再びはい上がってくる選手もいます。31歳はまだまだ老け込む年ではありません。ヤクルトは優勝の可能性がある好位置でCS進出が射程圏内です。救援陣の層が厚いとは言えない状況で、チャンスは十分にあると思います。もう一度1軍のマウンドで大きな輝きを放ってほしいですね。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません

[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]

高橋 純一(たかはし・じゅんいち)

高橋 純一

MLBサンディエゴパドレスで通訳兼コンディショニング補佐を務めた後、千葉ロッテマリーンズ、ヤクルトスワローズ、DeNAベイスターズファーム等でチーフトレーナーとして活動。17年より独立。幅広いストレングス&コンディショニング領域をアレンジ、シンプル化させ、「俺、最高。」「やってみるをかなえる。」をキーワードに老若男女問わず、自分の肉体の可能性を高め、向上していくサポートを行う。コーポレートコンディショニングという企業のトレーニング意識を変えるコーチングも担う。

J.T. STRENGTH & CONDITIONING コーポレートサイト(http://www.jt-sc.com)

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