【巨人】ポスト阿部埋まった!いよいよ追い込まれる「選手の名前」
チーム内では愛されキャラで知られる小林(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人が完全に息を吹き返した。21日の中日戦(東京ドーム)に5-2と勝利、先発した育成ドラフト1位ルーキーの松井颯が5回2安打無失点の快投でプロ初勝利をマーク、投打がかみあってきたチームは5連勝で3位に浮上した。
堂々たるピッチングだった。先発した松井は150キロ台の直球とシンカー、スライダーなど交えて、中日打線を封じ込めた。3回まで無安打、4回、5回ともそれぞれ1安打と危なげない投球内容でお役御免。育成ドラフト出身の新人が初登板、初勝利を挙げるのは史上2人目の快挙となった。
【動画】まさに一閃!20日の試合で東海大相模の後輩でもある中日・小笠原から大城が5回に放ったグランドスラム弾
チームはこれで5連勝と波に乗る。またこのカードで鮮烈な印象を残したのは20日の試合で捕手の大城卓三が放ったグランドスラム弾にもあった。
20日の中日戦、「5番・捕手」として先発出場した大城は5回2死満塁の好機に同じ東海大相模出身の後輩、小笠原慎之介の高め147キロ直球を完璧に捉えて、右翼席中段に運んだ。
今季6号は人生初の満塁本塁打となった。球団で捕手クリーンアップの満塁弾は10年9月11日広島戦の阿部ヘッドコーチ以来。この日は好走塁も光るなど、打って走って守って、まさに扇の要として力を存分に発揮している。「完璧だった。今日のホームランはキャッチャーとしても大きな点だった」と喜びを噛み締めた大城だが、日に日にチーム内の存在感も高まっている。
プロ入り6年目の今季は39試合に出場し、打率305、6本塁打、17打点。長年のチーム懸案だった阿部コーチ以来の「打てる捕手」の系譜をしっかり受け継いで、いよいよ主戦捕手の座を固めようとしている。
そして大城大活躍の陰で、いよいよ厳しい立場となりそうなのは、ベテランの小林誠司にもある。今季で4年契約の最終年、ここまで11試合に出場し、打率・000と課題の打撃面が重くのしかかる。