巨人・原監督の「俺は打てる捕手が好き」発言で最後通告を受ける「あの選手」とは
チームの大きな課題とされる正捕手問題にいよいよ号砲が鳴った。
巨人・原辰徳監督(63)は11日に行われる紅白戦を前に正捕手に関して「捕手は横一線でやってもらう」と言及。大城、小林に加え、プロ5年目の岸田、プロ2年目の喜多、さらに3年目の山瀬の名前を挙げながら、5人を対象に、あくまでゼロベースで起用を考えていくと語ったのだ。
背景には近年、なかなか正捕手が育たないことへの危機感がある。昨季は大城が95試合、小林が27試合に先発と主に2捕手が起用されたが、いずれも、リード、打撃面などに課題が指摘されている。
そんな中、原監督はさらに正捕手に求める条件についてもこう言及した。
「守れればいいということを、もしキャッチャーの人たちが思っていたら、それはちょっと違うね。俺は打てるキャッチャーが好きだから」とキッパリ。続けて、正捕手育成にはあくまで時間がかかることを考慮しながらも「けれども、(レギュラーを)取る時にはパンッと取らなきゃダメですよ。慎之助なんかすぐ取ったよ。ジャイアンツ、あるいは歴代のキャッチャーというのは、力のある人がパッと取りますよ」と続けた。
今季から一軍に合流した阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチは、中央大学からドラフト1位入団した翌年、新人捕手ながら開幕スタメンを勝ち取ったことでも知られている。打撃でも2012年には首位打者、打点王、MVPを獲得とまさに強打の正捕手として攻守にわたって長年チームを牽引してきた歴史がある。