阿部巨人が強い!GT初戦で見えた「狙い」「置いていかれる選手の指標」とは
一方で指揮官がナインに求めるものが明確である以上、応えられない選手に向ける目も厳しさを増す。この日「8番・左翼」で先発出場した秋広優人は初回の第1打席で適時二塁打をマーク、しかし3回の第2打席、一死無走者で迎えた場面では初球を簡単に打ち上げてしまったことで、試合後、指揮官から厳しい目を向けられた。
直前に阪神主軸の佐藤輝明に2ランを浴びた直後の回、こういったときこそ淡泊に終わらずにやり返す姿勢が大事となるが、応えられず。秋広はその後も二ゴロ、7回二死満塁の好機でも三振に倒れた。
昨年10本塁打をマークとブレイク、背番号55を背負い大きな期待を背負う逸材だが、指揮官はまだレギュラーとは認めていないと叱咤を送っている。厳しい姿勢も期待の現れ、定位置の左翼を丸佳浩らと争う立場、今後もチーム意図に沿ったパフォーマンスが求められそうだ。
いずれにせよこの日の試合は、坂本勇人、丸らベテラン不在で若手主体の中でそれぞれの選手がしっかり役割を果たせたことが光った。
まさにチームスローガン通り「新風」吹き荒れるシーズンを迎えられるか、今後のオープン戦の戦いぶりも楽しみとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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