鈴木誠也、トレード放出の電撃報道に疑問も 米移籍専門サイトはカブス決断なら“人気銘柄化”を指摘「契約も負担にならない」
カブスの主軸としてハイアベレージを残した鈴木。(C)Getty Images
衝撃の一報に反響が広まっている。
現地時間12月6日、ニューヨークの日刊紙『New York Post』の大物記者であるジョエル・シャーマン氏は、関係者の話として「カブスはコディ・ベリンジャー、もしくはセイヤ・スズキをトレードで放出し、浮いた資金を違うところに使うつもりだ」と報じた。
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22年に5年総額8500万ドル(約100億3000万円=当時のレート)の大型契約を締結していた鈴木の残り契約は2年。その総額は3600万ドル(約55億4000万円)だ。決して安くはないため、再建期を迎えるカブスはトレードに出して年俸総額の削減を画策しているというわけである。
たしかにカブスの外野陣は若手のピート・クロウアームストロングらが台頭。頭数が揃い、飽和状態になりつつある。とはいえ、今季の鈴木は打率.283、21本塁打、OPS.848とハイアベレージを記録。チームトップクラスの打棒を見せつけたことから放出となれば、攻撃面での戦力ダウンは否めない。さらに彼の5年契約にはMLB全球団に対するトレード拒否権が付帯しており、球団間で行使できると案件でもない。
もっとも、トレード市場に出るとなれば、「人気銘柄になる」という見方は強い。シャーマン記者のリポートを伝えた米移籍専門サイト『MLB Trade Rumors』は、「スズキにとって、移籍するかどうかを示す最初の兆候であり、間違いなく関心を集めるだろう」と指摘する。