物議を醸したトランスジェンダー競泳選手への判決 女子部門への参戦禁止に元金メダリストは「適正カテゴリーで泳ぐべき」と指摘
元競泳米代表で、1964年の東京五輪の金メダリストでもあるドナ・デバロナさんは、米メディア『TMZ』の番組内で「適正なカテゴリーで泳ぐべき」と指摘。さらに1980年のモスクワ五輪で銀メダルを手にし、引退後は英代表のコーチにもなったシャロン・デイビスさんも「一流の女性アスリートが、男子だったら平凡な水泳選手に負ける必要がなくなる」と辛辣な意見を飛ばした。
なお、五輪出場権を奪われる形となったトーマスも甘んじて判断を受け入れる気はない様子だ。判決後に弁護団を通じて声明を出した彼女は「トランスジェンダーの女性の競技参加を全面的に禁止することは差別であり、私たちのアイデンティティーとなる貴重なチャンスを奪うものです」と訴えている。
賛否両論を巻き起こした長柄一つの局面を見た同問題。だが、その余波は今しばらく続きそうな気配だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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