3試合連続足踏み、田中将大の日米通算200勝に求められる「必勝ポイント」は?近鉄OB、佐野慈紀氏の考察「ちょっと慎重になりすぎている」
田中将大は日米通算200勝まであと1勝となっている(C)産経新聞社
野球評論家の佐野慈紀氏が現在の野球界を独自の視点で考察する「シゲキ的球論」。今回は日米通算200勝を前に足踏みが続く、巨人・田中将大のピッチングの課題に関して語る。
巨人・田中将大がチームの勝利と自身の200勝達成に向けて必死にもがいている。
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9月21日の中日戦(バンテリン)に先発した田中将は初回に2点の援護をもらいながら、初回二死から上林誠知に16号ソロ、2回はルーキーの石伊雄太に逆転の3号2ランを浴びるなど、6回途中5失点とまたも勝ち星には手が届かず。
これで8月21日のヤクルト戦(神宮)で日米通算199勝をあげてから、3試合連続で足踏みとなっている。背景にはどんな要因があるのか。
佐野氏は9月15日のDeNA戦の内容に目を向ける。同試合に先発した田中将はバックの好守もあり、5回まで無失点で切り抜けたが6回に2失点し、3敗目を喫した。
佐野氏は「ベテランらしくゲームを作るのはさすが。この時期に5回も投げてくれるのはチームにとっても大きい」と合格点をつけながらも気になる点として「ゲーム中盤には配球を変える工夫も見られるが、少し気になるのは四球が出ると崩れそうになる。ちょっと慎重になりすぎているのかな」と指摘する。
活路を見出だすためにも「さらに大胆になれれば、ボールの質自体はそんなに悪くないので。慎重になりすぎずに投げれば、勢いが出てくる」とした。
佐野氏はゲームプランに関して「中盤になると配球を変えてきていて、変化球を増やしている。それはいいが、ボールにするストレートの見せ方が大事。はっきりとボールになっていることが多いので」と、直球の扱いが大事とした。






