「CSで台風の目になるかもしれません」近鉄OB、佐野慈紀氏のパ・リーグCS展望 オリックスを「推す理由」
太田はシュアな打撃でチームを支えている(C)産経新聞社
野球評論家の佐野慈紀氏が現在の野球界を独自の視点で考察する「シゲキ的球論」。今回はソフトバンクが2季連続の優勝を決めたパ・リーグのCS展望について独自の考察を加えている。
4月は単独最下位に沈んだソフトバンクが見事に巻き返し、小久保裕紀監督は2季連続の優勝監督となった。
主砲、山川穂高の不調、けが人続出など苦しい時期も長かったが、積極的な若手登用、守護神に杉山一樹を抜擢など柔軟な用兵で猛追する日本ハムを振り切った。
そんな王者ソフトバンクと戦うためにCSファーストSを勝ち抜くのは日本ハム、オリックスどちらの球団となるか。また日本シリーズまで駒を進めるのは3球団の内、どの球団となるか。
佐野氏は直近のソフトバンクとオリックスの対戦成績に目を向ける。
9月20日からソフトバンクの本拠地みずほペイぺイで行われた4連戦ではオリックスがすべて1点差の僅差で4連勝を飾った。特に23日のゲームでは3回二死一、二塁の好機に太田椋が松本晴の低めスライダーをはじき返し、適時打で1点を先制。救援陣の踏ん張りで虎の子の1点を守り切り、完封勝利を飾った。
V目前だった、ソフトバンクナインにいやなイメージを植え付けることに成功した。
シーズン最終盤に調子を上げてきたチームに佐野氏は「不思議なチーム。成績的の面で、チームを引っ張るような選手がいないが、全体のまとまりがいい。総合力で勝っているということ」と分析。






