「春先とは全然違う」ド軍ブルペンの救世主、佐々木朗希は何が変わったのか 近鉄OB佐野慈紀氏の考察 「まっすぐを叩きつけられている」

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 具体的には「しっかり軸足に乗っている」とした上で「立ち姿もまっすぐ。なので体重移動もスムーズですし、まっすぐを叩きつけられている」ことが大きいとした。

 元々160キロ超の剛速球と落差のあるスプリットが持ち味。ただ右肩を痛めた後の調整登板ではなかなか球速が上がらないことも不安視された。

 しかし、ここにきて投球フォームを改善、完全復活して球威も増したことで「ショートイニングでは、相手打者も対応しきれないのではないでしょうか」と手のつけられない状態になっているとした。

 実際にポストシーズンに入って佐々木と対戦する打者は緩急のついた投球術に"お手上げ"と言わんばかりに、天をあおぐシーンも目立つ。

 背番号11が目指すワールドシリーズ進出の鍵を握る存在となりそうだ。

【さの・しげき】

1968年4月30日生まれ。愛媛県出身。1991年に近鉄バファローズ(当時)に入団。卓越したコントロールを武器に中継ぎ投手の筆頭格として活躍。中継ぎ投手としては初の1億円プレーヤーとなる。近年は糖尿病の影響により右腕を切断。著書「右腕を失った野球人」では様々な思いをつづっている。

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