「なかなか関東のチームに移籍というのは魅力を感じないのでは」今オフFAの目玉、阪神近本の去就に近鉄OB佐野慈紀氏の考察 「僕の見立てでは残留する」

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 チームに欠かせない人材であると認めながら、佐野氏は懸念する点についても言及。「少しネックなのは守備の部分ですよね。肩の力が平均よりはちょっと落ちてしまうのでね。ほかのチームがどう判断するのか」と分析。

 さらにセ・パの違いについても言及。「近本のようなバッターを求めているチームがあるのかと考えた時に、僕はまずパ・リーグにはないと思うんですよね」と話す。

 具体的には「セ・リーグは阪神に代表されるように『1回から9回までなんとか必死に守ろう』という野球。対してパは『チャンスが来た時に畳みかけよう』という野球ですね」と、アグレッシブなプレースタイルが求められるとした。

 近本はパ・リーグの野球にはフィットしないと見る中、今季もセ・リーグでは阪神がぶっちぎりの優勝と無類の強さを発揮したとあって、「そこに何か、相当のモチベーションがなければ、移籍しようという風にはなりませんよね」とセ・リーグのほかの球団が獲得に乗り出しても、気持ちが動かないのではと考察。

 「ましてや、関西で育ってきたということもあれば、なかなか関東のチームに移籍というのはあまり魅力を感じないのでは」と見解を明かした。近本は兵庫県、淡路島出身、大学、社会人も含めて、関東のチームに在籍したことはない。

 一方でタイガースのチーム事情にも言及。

 「まだ、近本の座をおびやかす若手が育っていない。日本一奪取という目標も残っている」と"宿題"も残っているとしながら、「そういう意味でも、タイガースで野球をやる意義を感じられると思います。年俸面でも納得できる額が提示されるのでは」と続けた。

 佐野氏は近本に関して将来の幹部候補生と認めた上で、現時点で背番号5の去就に関して「僕の見立てでは残留する」と話した。

 チームにおいては昨年も主軸の大山悠輔がFA宣言、結局宣言残留となるも伝統の一戦の相手、巨人とし烈な争奪戦をくり広げたことも記憶に新しい。

 果たして猛虎が誇るプリンスは来季も縦縞のユニホームに袖を通しているのか。今後の決断に注目が高まりそうだ。

【さの・しげき】

1968年4月30日生まれ。愛媛県出身。1991年に近鉄バファローズ(当時)に入団。卓越したコントロールを武器に中継ぎ投手の筆頭格として活躍。中継ぎ投手としては初の1億円プレーヤーとなる。近年は糖尿病の影響により右腕を切断。著書「右腕を失った野球人」では様々な思いをつづっている。

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