「オノはすべての中心だった」引退発表の小野伸二に海外から賛辞止まず 豪ベテラン記者も当時を回想
オーストラリアでも愛された小野。豪州記者は「Aリーグの思い出と同じように生き続けるだろう」と賛辞を贈った(C)Getty Images
北海道コンサドーレ札幌の小野伸二が9月27日、今シーズン限りでの現役引退を表明した。プロ入り当初よりファン、関係者より「天才」と評され、日本代表としてもワールドカップ3度出場するなど、一時代を築いた。海外クラブでも、オランダ、オーストラリアでタイトル獲得などの実績を残すなど、それぞれの地でも愛される存在だった。
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自身、44回目の誕生日で発表された引退のニュースは海外でも流れ、多くのメディアより惜別の想いを交えながら伝えられた。また、引退発表の翌日となる28日には、小野が2012年から2シーズンにわたりプレーした、Aリーグのウェスタン・シドニー・ワンダラーズ公式ホームページでも小野の特集記事が掲載されており、現地ライターのトム・スミシーズ氏が日本人フットボーラーの功績を綴っている。
トピックでは、クラブ創設シーズンでの入団となったことなどを思い返しながら「オノは新しいチームと同様、慎重にスタートし、チームと同じように自分のやり方を見つけていった。9試合を終えてゴールは記録していなかったが、視野の広さ、パスワーク、テクニックの高さなど、オノの閃きは次第に増していった」と振り返っている。
また「シーズン終了までにオノは8ゴールを挙げ、そのどれもが観客を唸らせた。33歳の彼は2番目に年長の選手だったが、チームメイトの中でオノより多くの試合に出場したのは3人だけだった」として、加入初年度のプレー内容にも言及。さらに「誰もがそのシーズンのオノのお気に入りの瞬間を持っているだろう。個人的には、メルボルン・ビクトリー戦で彼がボックスの端でボールをキープして得点したゴールだ」とスミシーズ氏自らが選んだ小野のベストパフォーマンスを挙げている。