「人々の記憶に残り続ける」現役引退の小野伸二へ米放送局も惜別の言葉 「天才」の26年のキャリアに賛辞
天才的なプレーで観衆を魅了した小野。海外からも賛辞が止まない(C)Getty Images
北海道コンサドーレ札幌の小野伸二が古巣との一戦を最後に、現役生活にピリオドを打った。12月3日、ホームでの浦和レッズ戦にスタメン出場し、多くのファンの前で22分間プレーを披露。交代を告げられると、拍手に包まれる中、両チーム選手による花道を通り、背番号44がピッチを後にした。
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日本が初めて世界の舞台に立つこととなった1998年に浦和レッズでプロデビュー。その年の6月には、18歳でフランスワールドカップ(W杯)にも出場した。日本サッカーの新たな未来を担う存在として、若くして大きな期待を背負い、プロキャリアをスタートさせている。
その後も2度のW杯を戦い、オリンピックの舞台でも若きチームの先頭に立った。また、日本のみならずオランダやドイツ、オーストラリアのクラブチームにも所属し、多くのファンがそのプレーに魅了された。
大怪我にも見舞われながらも26年間に渡りプロ選手としての役割を全うし続け、日本サッカーの歴史に名を刻んだ。もちろん、ピッチを去った「天才」に対しては、現在も海外メディアからも賛辞が贈られている。米スポーツ放送局『ESPN』でも現地時間12月4日に小野の特集記事を配信した。
「シンジ・オノが静かに現役を終えたが、天才的なプレーは長く記憶に残る」
トピックには、そのように銘打たれており、キャリアを振り返りながら、小野への惜別の内容が綴られている。その中ではW杯デビューや、「浦和で一貫して活躍した後、すぐにエールディビジの強豪フェイエノールトに声がかかり、重要なトップチーム選手としての地位を確立するのに時間はかからなかった。UEFAカップ優勝に貢献した」など、若かりし時代のエピソードを紹介。