小笠原慎之介、目指すは左腕の先輩・菊池雄星のキャリアか 「アメリカナイズ」された人間力で上位ローテへ
■やれる限りは米国で
小笠原が米国文化に造詣が深いのは、竜党なら知っている人も多いだろう。MLBはもちろんのこと、プロレスWWEなどにも詳しく、近年はオフになると毎年渡米。本場の空気を味わっていた。
今オフも米シアトルにある「ドライブライン」に通い、スライダーの改良に着手。これまでのスラーブ系をより曲がり幅の大きいスイーパー寄りにすべく、試行錯誤していたそうだ。
ナショナルズにとっては、小笠原が20年ぶりの日本人選手だそう。事実上前例のない中で研鑽を積むことになる。その点は心配かもしれないが、上記の通り「アメリカナイズ」されたところもあるので、大丈夫だろう。
チームは2010年代の黄金期を経て、現在は再建期。将来を担うプロスペクト達が大勢いる。現在28歳と中堅どころに差し掛かった小笠原が、彼らとのケミストリーを生むことが楽しみだ。また、同地区には千賀滉大(メッツ)とフィリーズと契約した青柳がいる。日本人対決にも注目したい。
せっかく夢を叶えたのだから、やれる限りは米国でプレーしてもらいたい。理想は同じサウスポーの先輩・菊池雄星(エンゼルス)のキャリアか。現状の小笠原はローテ4〜5番手を担うことが見込まれている。時には救援をやりながら出力を上げていき、数年後には1〜2番手を目指すといったところか。
移籍発表直後から、古巣・中日のチームメイトはこぞって小笠原に祝福の声を上げていた。最高峰の舞台にチャレンジする姿をみんなが見守っている。臆せず、いつでも前向きに。
[文:尾張はじめ]
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