波乱万丈だった1年 藤浪晋太郎の“MLB2年目”に早くも米識者が見解を吐露「本当に不安定だったが、進歩はしていた」
シーズン終盤は存在感を強めた藤浪。その去就が不透明となっている。(C)Getty Images
憧れのメジャーリーグでのルーキーイヤーを終えた藤浪晋太郎の去就が注目を集めている。
まさに波乱万丈の1年だった。阪神からポスティングシステムを利用してアスレチックスに加入した藤浪。開幕から先発ローテーションに入るなど期待されたが、通年の課題であった制球難に苦しみ、思うように成績を上げられず。4月下旬に中継ぎに配置転換をされてからも目立った活躍は少なかった。
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転機となったのは、7月の電撃トレードだった。アメリカン・リーグ東地区で優勝争いを展開していたオリオールズが、プロスペクトであったイーストン・ルーカスの見返りとして獲得した。
ア・リーグ西地区最下位だったアスレチックスから一転、優勝争いに直結する試合での登板機会を与えられた藤浪は、この頃に入ると徐々に制球も安定。自慢の100マイル(約160.9キロ)を超える4シームと鋭く落ちるスプリットを武器に貴重なリリーバーとして活躍した。
新天地でメジャー定着の兆しを見せ、オリオールズの地区優勝に貢献した藤浪。結局、1年目のレギュラーシーズンは64試合に登板するタフネスさを見せつつ、7勝8敗2セーブを記録。防御率も一時期の14.40から7.18と大きく改善された。
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