批判殺到の藤浪晋太郎に“同情”の声も 泥沼のア軍で浮上する「ほかに選択肢がない」問題
藤浪に同情するほどアスレティックスの中継ぎ陣、ひいては投手陣の内容が芳しくない。今季の彼らのチーム防御率はメジャーワーストの6.69。先発(7.10)と中継ぎ(6.22)ともに安定感はない。さらに藤浪の課題でもある制球力に至っては他の投手も同じで、チームの与四球率は4.74と悪化し続けている。
つまり1死満塁というピンチにあって、試合前まで防御率12点台だった背番号11をマウンドに送らざるを得ないほど、今のアスレティックス投手陣は“火の車”というわけである。
さらに今のアスレティックスは投手陣だけなくチーム状態そのものが最悪と言っていい。5日のパイレーツ戦での黒星によりアスレティックスは敵地で15連敗……。シーズン最初の62試合で50敗を喫したのは、いわゆる近代野球が始まったとされる1900年以降では1932年のレッドソックス以来2チーム目となった。
そんな泥沼化するチームのなかで、この日も藤浪は最速102.1マイル(約164.3キロ)を記録し、ボールの出力は以前よりも安定してきた感もある。すでに一人のピッチャーの奮起だけではどうにもならないほどアスレティックスの状況は悲惨ではあるが、29歳のサムライは、どうにか改善の兆しを見せられるだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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