「横の使い方してない?」藤浪晋太郎の”乱調”の原因を球界レジェンドOBが指摘「いらない知恵が入ったか」
メジャー初勝利を手にした藤浪。まずはリリーフとしての地位を確立したいところだ(C)Getty Images
先発では結果が出ず、中継ぎに転向した後も苦しいマウンドが続いた藤浪晋太郎だったが、現地5月12日(日本時間13日)のレンジャーズ戦で見事メジャー初勝利を獲得した。この1勝をキッカケに上り調子になっていってほしいが、現在の防御率は12・17と厳しいもの。浮かれることなく、一つ一つの登板を大切にして、徐々に結果を出していきたいところだ。
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そもそも、なぜここまで結果が出ていなかったのだろうか。現役時代に阪神で活躍した藤川球児氏と横浜(現DeNA)で活躍した佐々木主浩氏が『名球会チャンネル』に出演し、藤浪晋太郎について語った。
まず佐々木氏は「横の使い方してない?」と身体の使い方に違和感を覚えたようで、藤川氏も「またなっていますね」と同意。藤川氏が現役だった2020年のシーズン途中、調子を落として二軍に降格した藤浪に、「セットから軸足が動かないようにして、縦に腕が振れるようにしたんですよ」とアドバイスした結果、良いピッチングを取り戻すことができた過去を話す。
続けて、藤川氏は「3年ぐらいは続けないといけない」「それは遠回りだけど近道」とも伝えたものの、調子をあげた藤浪の「パフォーマンスを見たエージェント会社が出てきて、『うちに任せてくれないか』と言い出した」と当時の状況を口にする。それ以降に先発復帰を希望し、また振りかぶって投げるようになったため、「またいらない知恵が入ったか」と調子を維持できなかった原因を指摘した。