背水の陣で挑む藤浪晋太郎に問われる「真価」 大荒れでの“課題露呈”に米記者が苦言「単純にストライクが入らない」

マリナーズで生き残りをかけた戦いに挑む藤浪。(C)Getty Images
今オフにマリナーズとマイナー契約を結び、招待選手としてキャンプに参加している藤浪晋太郎。その立場はいまだ安定したものではない。
現地時間2月27日にはジャイアンツとのオープン戦に登板。今春初登板こそ1イニングを投げ、被安打0、無失点と結果を出した右腕だったが、5回から5番手でマウンドに立ったこの日は制球が定まらずに“大荒れ”。2/3イニングを投げ、被安打1、4失点、与四死球3と苦闘した。
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藤浪にとって何よりも思わしくなかったのは、25球のうちボール球が13球とコントロールを乱した点だ。ストライクゾーンから大きく外れたボールは実に15球を数え、四死球でランナーを出し、適時打を打たれる通年の課題である悪循環に陥った。
制球難という悪癖を露呈した藤浪には、地元紙のマリナーズ番も厳しく追及する。そこはマイナー契約選手であろうと容赦はない。日刊紙『The Seattle Times』のライアン・ディビッシュ氏は「フジナミは圧倒的な投球力を発揮してきたが、木曜(27日)の登板ではコントロールの欠如が露呈した」と指摘。日によって内容にムラのある投球にシビアな評価を下した。
「月ごと、あるいはレギュラーシーズン登板ごとのリリーバーの成績のバラつきは、最も冷静な監督でさえも老け込ませてしまう。成功から失敗までの幅が大きいため、早期の評価は難しく、予測は不可能で無責任だ。特に日本人リリーバー、シンタロウ・フジナミはその典型的な例だ」