100マイルを超えて――。藤浪晋太郎が抱かせる“浪漫” 三振後に負傷のメッツ同僚も寄せる期待「彼は特別だ」
背番号19の底知れぬポテンシャルには、同僚たちも期待を寄せる。オリオールズ時代に藤浪と対戦し、100マイルを超えるストレートで三球三振を喫していたDJ・スチュアートは、「シンタロウ・フジナミの力を理解するには仲間の言葉に目を向けるべき」とした地元紙『New York Post』の記事内で、こう打ち明けている。
「僕は彼と対戦した打席の後、手首に炎症が起きていて、数日の離脱を余儀なくされた。怪我の原因はフジナミと対戦したからだと球団の全員が口を揃えていた。僕らはそう考えるしかできなかったんだ。彼は特別だよ。あんなに強いボールを投げる投手はそうそういるもんじゃない。僕に投げた103マイル(約165.7キロ)のストレートは浮き上がっていた」
相手打者が文字通り手を焼くボールを持っている。春先の初陣で100マイルを超える速球はなかったが、ここからギアを上げていった時にどう変貌を遂げるのか。マイナー降格のオプションが含まれている契約的にも「結果」が求められるなかで、どれだけの真価を発揮できるのか。藤浪に対する浪漫はやはり尽きない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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