「ボンズ級の扱いがいる」大谷翔平との“真っ向勝負”を疑問視したジーターに賛否両論「歩かせて勝つことが正当か?」
カリスマとしてヤンキースの黄金期を支えたジーター(右)。数多の勝負を繰り広げてきたからこそ、大谷(左)へのパドレスの対策にも思うところがあるようだ。(C)Getty Images
球界が沸き返った大谷翔平(ドジャース)の一発を、百戦錬磨のレジェンドにシビアに見ていた。
大谷がお茶の間をも賑わせたのは、現地時間10月5日に本拠地で行われたパドレスとの地区シリーズ第1戦、その第2打席だった。
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3点ビハインドの2回裏、2死一、二塁の状況で相手先発のディラン・シーズと対峙した大谷は、96.9マイル(約155.9キロ)の4シームを強振。本人が「よっしゃー!」と珍しく絶叫し、確信めいて見送った打球はあっという間に右翼席に着弾。値千金の同点3ランに球場は熱狂した。
味方打線を活性化させ、勝利を手繰り寄せた一発。そんな大谷のスター性が際立つ一打は日米の野球ファンのみならず、多くのメディアも称賛した。その中で冷静にパドレスベンチを“叱咤”したのが、元ヤンキースのデレク・ジーター氏だった。
現役時代に3連覇を含む5度のワールドシリーズ制覇を経験。短期決戦における勝負の綾を熟知するレジェンドは、米スポーツ専門局『FOX Sports』の中継番組内で「なぜ勝負をしたんだ?」と指摘。「なぜ彼と真っ向から勝負するんだ? いまだに理解ができないよ。とくに今日は塁も空いていた。それなのになぜ彼に投げるのかはよく分からない」と訴えた。