50-50に迫る大谷翔平の盗塁に“価値”はないのか? 「ルール変更の影響論」に米記者たちが意見「軽視する声はあるかもしれない」
実際、大谷の盗塁を高く評価する現地記者は少なくない。MLB公式サイトの特集で、アンソニー・カストロビンス記者は「軽視する声はあるかもしれないが、そうではない」と論じている。
「オオタニがルール変更の影響を受けているのは間違いないが、MLBの盗塁率が新しい領域にあるかというと、そうではない。リーグ全体では、1992年の方が盗塁率は高かった。つまりオオタニの貢献は特筆すべきもので、はるかに重要なのだ」
また、日々自身のXなどでメジャーリーグのありとあらゆるデータを紹介しているサラ・ラングス記者も「より歴史的なシーズンを送っているのは誰かという質問に対する答えは、オオタニしかない」と強調。その上で、盗塁がいかに稀有なものであるかを訴えた。
「たしかに盗塁を奨励するルール改正があったことは周知の通りだ。ただ非常に優れた投手である選手が、パワー・スピードのあるシーズンを送っているという事実は事実だ。オオタニが40盗塁を達成した瞬間に、彼は投手として200奪三振を少なくとも1度達成し、40盗塁を達成した5人目の選手となった。他の4人はいずれも、1893年にマウンドが現在の距離に移され、1898年に近代的な盗塁ルールが採用される前に達成している」
歴史的に見ても稀有な存在だと言える今季の大谷。現時点で「シーズン52本塁打・52盗塁」ペースとなっている偉才が最終的にどこまで数字を伸ばせるか。その価値を巡っては、あらゆる議論が起こりそうな気配だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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